タミフルとシンメトレル

せきがしている男性

インフルエンザに効く薬は、現在5種類あります。
インフルエンザは人の細胞内で増殖し、多くのインフルエンザウイルスが鎖のようにつながっています。
しかしつながった状態では、細胞の外に出られないため、ノイラミニダーゼという酵素がハサミの役割をして鎖を断ち切ります。
タミフルには、このノイラミニダーゼの作用を阻害する効果があります。
タミフルの主成分はオセルタミビルリン酸塩で、A型とB型の両方のインフルエンザウイルスが増殖するのを防ぎます。
カプセル剤として投与するのが一般的です。
タミフルは症状が出たら48時間以内に服用するのが効果的で、48時間を超えて服用すると効果が極端に下がります。
一方、A型インフルエンザにのみ効果的な薬もあります。
シンメトレルという商品名で販売されており、アマンタジン塩酸塩で構成されています。
シンメトレルは、インフルエンザウイルスが粒子を構成するのを阻害します。
1日に400mg~1200mgを経口投与します。
しかしアメリカではすでに投与が禁止されています。
シンメトレルに対して耐性を持つウイルスが発生しているためです。
日本では使用する場合がありますが、シンメトレルを服用すると症状の緩和が遅い傾向にあります。
よって現在ではパーキンソン病の治療薬として使うのが主で、インフルエンザに対しては、医師が特に必要と判断した時のみ使います。
特に重症で死亡率が高いと見なされる時に使うのが一般的です。
多くの病院では、内服薬としてタミフルを投与しています。
タミフルには異常行動が出たという報告がありますが、それはインフルエンザ自体が引き起こす症状だと判明しているので、用法用量を守れば安全に服用できます。

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