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三重県で発見のタミフル耐性ウイルスと感染防止対応

せきが出ている男性

インフルエンザはウイルス感染によるものであるということから、どうしても抱えてしまう問題があります。
それはウイルスが治療薬に対して耐性を獲得してしまうことがあるということです。
タミフルはインフルエンザ治療に標準的に用いられる薬となっていますが、これに対する耐性ウイルスの発生がしばしば問題となってきています。
三重県では札幌市に滞在していた小児が帰省した際にタミフル耐性のインフルエンザウイルスに感染していることが確認されるという事件がありました。
三重県で感染したのではなく、それ以前に札幌市で感染していたものと考えられていますが、この事例が物語っているのはインフルエンザ蔓延に関する対応の難しさです。
交通網の発達によって人は容易に遠距離を移動するようになったため、札幌から三重県まで移動するということも簡単になっています。
そのため、ある場所でインフルエンザに感染して、その後に移動を行うと、その移動先でインフルエンザを広めてしまう可能性があるでしょう。
これがタミフル耐性ウイルスであった場合には耐性ウイルスが各地に広まっていくということが容易に想像できます。
こういった事態が起こりうるのが現代社会であり、それに対する対応策を考えていくというのは極めて困難なことです。
潜伏期間があることから自覚症状がないうちに広めてしまう可能性があり、それゆえに毎年大流行が発生してしまう事態を阻止できないでいるのです。
現状としてできる対応策は個人が十分なインフルエンザ予防を行っていくということであり、細かな対応策を考えていくよりも教育や広報活動を展開して、個人が積極的に感染防止に取り組む社会を作ることが大切なのです。

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